【タイあるある】タイ人と仕事をしていると不思議に思うこと3選
タイ人と仕事をしていると不思議に思うことが多々ありますが、今回はその中でも特に不思議に思うこと3つを厳選して、約20年駐在している経験より解説をいたします。
タイ人は時間を守らない?
日本人がタイ人と仕事をしたりプライベートで接したりした際に、真っ先に感じるのが時間を守らないことです。
約束の時間や就業時間など遅れて当たり前~だって大渋滞だもん!みたいな感じで遅れた本人は全く罪悪感がなく、プライドの高さから挙句の果てにはマイペンライ(大丈夫・問題ないさ~)とも言ってきます。(この場合のマイペンライは、遅れた自分にマイペンライと言い聞かせています)
それでは、なぜタイ人は時間を守らないのでしょうか?
タイ人の視点
でもタイ人をよ~く観察していると、タイ人も時間を守っていることに気が付きます。
それは終わりの時間・・・。
これは、自分がタイに来た頃に タイに精通した知人から聞いた話ですが、日本もタイも同じ農耕民族ですが日本には四季がある為、お米の栽培は基本的には一期作です。
稲刈りの時期(10月頃)から逆算して田植え(4-5月頃)をしないと稲刈りに間に合わないのです。ですから、日本人は開始時間を大切に守る習慣があります。
一方、タイには四季がなく(厳密にはありますが)いつでも田植えができて、しかも二期作・二毛作が当たり前なので、タイ人は収穫する時期を大切に守る習慣があります。
この様に日本人とタイ人の習慣の違いから時間に対する考え方が全く違っております。
時間を守る?守らない?タイの結婚式
これはタイあるあるの一例ですが、長年タイにいると知り合いのタイ人から結婚式の招待を受けます。
日本人はその開始時間に遅れないように早い人は1時間前や遅くとも15分前には到着しその始まりを待っていますが、タイ人招待客は開始時間になっても一向に集まりません。
これは開始時間を守らないという以外に早く来る人は卑しい人とみなされるようで、タイ人のプライドの高さもあり開始時間になってもタイ人はなかなか現れません。
開始時間からしばらく経ってから、ぼちぼちとタイ人招待客が現れだし、何となく結婚式が始まったかな〜と思っていたら、しばらくするとタイ人は三々五々に帰っていきます。
・開始時間や約束時間に遅れてもマイペンライという余裕を持ってあげましょう
・本当に守らなければならない開始時間や約束時間を設定する場合は、遅れてくることを想定して時間を設定する(サバを読んで時間設定)
タイ人女性は働き者、そのワケは?
タイ人と一緒に仕事をしていると男性よりも女性の方が働き者と感じます。
また街中でも女性の方がせっせと仕事をしているのをよく見かけますよね。
なぜ、タイ女性が働き者なのか?
タイ宗教と関係ある?
タイ国は国民の95%が仏教徒と言われておりますが、タイの仏教(上座部仏教)においてタイ庶民の仏教観念としてタンブン(徳を積む)というものがあります。
タンブン(徳を積む)と言う言葉には人や動物を助けたりする行為が含まれており、一般的にはお寺や僧への寄付になります。
タイ人は自分の誕生日や何らかの行事や記念の日などはお寺に行ってタンブン(徳を積む)を行ったり、自宅や会社に僧を招いたりします。中には、毎朝お寺に行ってタンブン(徳を積む)をしている方もいらっしゃいます。
そのタンブン(徳を積む)の中で最大の功績が出家と言われております。
出家とは?
タイ仏教における出家するための条件は20歳以上の男性だけしかできません。出家をする目的やきっかけは色々とありますが、出家後はどんな人生を送ろうが死後は極楽浄土に導かれるということです。
またタンブン(徳を積む)は人生の中で最大の親孝行ができると言うことです。
タンブン(徳を積む)は他人への転送が可能で、出家を行うことにより自分の親にそのタンブン(徳を積む)を転送することが出来、人生最大の親孝行に繋がると言うことです。
ですから、タイ人男性にとって人生の中における最大の仕事は出家なのです。タイ人男性が根気よく仕事をしない、いつものんびりしていると思われがちな理由が出家が人生で最大の仕事という認識があるからと言われております。(全ての男性ではありませんが)
出家できない女性
一方、女性は出家が出来ないことから、一生懸命にタンブン(徳を積む)を行ますが、いくらタンブン(徳を積む)を行っても、その男性の出家には敵わないのです。
ですから、女性は男性よりも頻繁に継続的にお寺に行ったりしタンブン(徳を積む)を行います。
これらがベースとなっていて、女性はとても勤勉でコツコツ仕事をこなすイメージに見えると言われております。
・タイ人女性は一生懸命にタンブン(徳を積む)を行うが出家には敵わない
・仕事面では根気が必要な仕事や経理や購買などお金を扱う部署は女性に任せた方が安心である(今までの経験上)
タイ人の解った!解った!詐欺
タイ人と一緒に仕事をしているとよくある話ですが、例えば、タイ人に仕事の依頼をしたり説明をすると『カオチャイ!(解った!)』とか『カップ、カップ(うん、うん)』(女性はカー、カー)と快い返事がきますが、その依頼した仕事が一向になされていなかったり、全く理解されていなくてガッカリする時が多々あります。
では、なぜタイ人は解った!と言いながら実行に移せないのでしょうか?
遠慮がちな性格
これはタイ人のグレンジャイ(遠慮する)という精神と言うか性格がその様な行動を起こします。
一般的なタイ人は、年上や上司(特に親と社長は絶対)に対しては従順であること、自分の意見を述べてはいけないという教えを受けているので、解らないという返事は失礼にあたると思っているからです。
依頼者側にも問題あり
また、依頼をしたり説明したりする依頼者側(日本人側)にも問題があります。
相手を日本人的な感覚で物事を依頼したり説明したりしている方は特にこのジレンマに陥ります。日本人同士であれば、ほぼ同じような教育を受け、ほぼ同じような習慣なので、単刀直入に物事を依頼したり説明をすれば相手は理解して貰えますが、タイ人とは教育や習慣が全く違うのでイチから説明しなければなりません。
こんな失敗談が!
自分もタイに来た当初はこんな苦い失敗をした経験があります。
日本人的には、無くなった洗剤の補充なので、数量を言わなくとも1個若しくは予備としてもう1個を買ってくるのが普通だと思いますが、タイ人的には30バーツの洗剤に対して1000バーツを渡されたので、たくさん買ってくるものだと勝手に解釈し買ってきたそうです。
このケースでは買い物を依頼する際に、個数を指定しなかった、または何を何個買ってくるのか?を確認しなかった自分に問題がありました。
しかし、そのたくさんの洗剤を見た時はさすがに目がテンとなりました・・・(約20年前の話です)
・依頼した内容は、どのように理解をしたか説明させること(内容の確認をする・復唱をさせること)
まとめ
・必ずしも日本人が正しいと思わないこと
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