タイ人の性格を知ろう
タイ人と接すれば接するほど、何で日本人とは同じ仏教徒で農耕民族なのにこうも考え方が違うの?とギモンだらけになってしまいます。
一般的には習慣や生まれ育った環境の違いと言われておりますが、自分が今までタイで仕事や生活を通じて経験したことを踏まえて自分なりの意見をまとめてみました。
タイは自由が好き
タイという言葉には国を表している以外に自由という意味もあります。タイ王国は今までの長い歴史の中で一度も植民地化されたことがないことから、一般的なタイ人は日本社会のような管理社会の下では生きていけない人種なんです。
ですから、一般的なタイ人は最終的に自身で起業をしたり、フリーランスという名で知り合いから仕事を貰ったりして独立を目指します。これは、優秀な人ほど独立を目指す傾向にあると私は感じています。
タイの失業率は表向き約1.0%となっておりますが、これには大学を卒業したばかりのいわゆる新卒者が卒業後に就職をせず旅行や休暇を楽しんだりしている人数が含まれておりません。この就職をしていない新卒者を除いた実質の失業率は0.5%以下と言われており、この低い実質失業率からみても、自営やフリーランスとして仕事をしている比率が高いことが読み取れると思います。
2つの精神
タイで生活や仕事をしているとよく耳にする言葉があります。
“マイペンライ”と”サバイ・サバイ”です。
マイペンライ精神
タイ語でマイペンライとは大丈夫とか問題ないという意味ですが、あまりくよくよ考えないというような意味合いにもなります。
例えば、街中でオートバイ同士の接触事故(小規模な)があったとします、ぶつかった運転手同士はお互いにマイペンライ(大丈夫・問題ない)と言ってバイクを拾い上げ去っていきます。(他の国や人種によっては、言い合いになったりもする場面ですが・・・)
あと、何か問題やトラブルになった際、一般的には被害者が加害者に対してマイペンライ(大丈夫・問題ない)と言いますが、たまにタイでは加害者が被害者に対して(大丈夫・問題ない)と言います。これは、加害者が自分に対してマイペンライ(大丈夫・問題ない)と言い聞かせております。
サバイ・サバイ精神
タイ語でサバイとは元気や気持いいなどの意味ですが、これは先ほどの『自由』と同じような意味合いも持っており、縛られたくないや解放されたいという意味合いになります。
例を挙げますと、タイ人は何年か働いたら会社を転々としジョブポップをする人が多いです。その会社を辞める際の表向きな理由は、キャリアアップとか給料アップと本人は言っていますが、本当の理由は『人間関係が拗れた』からです。
職場で人間関係が悪化し、居心地が悪くなる(サバイ・サバイでなくなる)と新たな環境(サバイ・サバイ)を求めて転職をします。
あの微笑みの真相とは?
タイ人は特に我々のような外国人に対して、挨拶(”ワイ”と言います)をする際に微笑みを浮かべながら手を合わせます。これが微笑みの国と言われている所以ですが、このワイと微笑みの本当の意味は”これ以上、私に入ってこないでね”と言うけん制をした意味合いを持っており、いわゆる微笑み返しです。(注:特に初対面の場合)
ファミリーファースト
先にも述べましたが、タイは植民地化されたことが無いように、深入りされるのがイヤな国民性を持っております。ですから、タイ人は基本的に家族を大事にし、他人はあまり信用しておりません。タイでは家族で会社や事業を営んでいるファミリー企業も多く存在しております。しかし、他人や外国人でも信用が生まれると家族と同等な扱いを受けるようになります。
タイ人は自分大好き人間
タイ人は老若男女を問わず、自分大好き人間です。
それを象徴するのが、よく街中で見かけるスマホでの自撮りです。若い人はともかく、年取ったオジさんまで自撮りをしているのをよく見かけます。
その自撮りした写真はフェイスブックやインスタなどのSNSに投稿したり、友達に送信したりするのは当たり前で、さらに自分大好き人間は会社のパソコンやスマホの壁紙にしたり、自撮り写真をプリントし会社の机の上に飾っているタイ人も少なくありません。
タイ人はとてもプライドが高い
特に仕事面において、明らかに自分に原因があるミスをしてもタイ人はプライドが高く(プロ意識が強い?)とにかく言い訳を並べてきて謝らないことが多いです。
タイ人に対して、メンツを潰すような言動や行動をすると人間関係が上手くいきません。行き過ぎた言動や行動には危険を伴う場合もあります。
まとめ
・マイペンライ精神とサバイ・サバイ精神を理解する
・ワイの微笑みには騙されない!?
・メンツを潰す言動や行動に注意を払う
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